BREWING

世界の蒸留酒

  • 蒸留技術の起源

蒸留により強い酒をつくる営みはイスラム世界に始まるという。禁酒のイ スラム世界にもアラビア語の「アラック」を起源とするアラキ、ラキなどの 蒸留酒が存在する。かつて、錬金術とともにイスラム世界からヨーロッパ に伝播した蒸留技術でつくられた「アクアヴィテ」(生命の水)は、酒と いうより薬品であった。実際に、北西ヨーロッパにおいて蒸留酒が普及 するのは16~17世紀以降のこと。アメリカ大陸やアフリカ内陸部に蒸留 技術が伝播するのは、ヨーロッパに植民地化されてからのことである。

  • 蒸留酒と醸造酒、その原料

言うなれば大麦の醸造酒であるビールを蒸留したものがウイスキーである。ブドウを原料とするワインを蒸留すればブランデー に、そして米でつくった日本酒が蒸留により米焼酎に、という関連性もまた成立する。特定原料と。 その醸造酒、蒸留酒は、産地固有の文化と強いつながりを持つ。

原料醸造酒蒸留酒
イギリス大麦ビールウイスキー
フランスブドウワインブランデー
日本日本酒米焼酎
  • 欧米発祥の蒸留酒
ブランデー白ワインを蒸留したもので、樽熟成を ともなう。アルマニャック、コニャック が有名。果実を原料とした蒸留酒の 総称でもあり、フルーツ・ブランデー のオードヴィーなどを指す場合もある。 ブドウを原料とする、グラッパ(イタリ ア)、ピスコ(ペルー、チリ)、リンゴか らつくるカルヴァドス(フランス・ノル マンディー)もブランデーの仲間。
ウォッカ発祥は1000年以上前のポーランド、 ロシアとも言われ諸説がある。とうも ろこしや小麦、大麦などといった穀 類、じゃがいもなどの芋類を原料とし、 無色、無味、無臭。水分 + エチルア ルコールに近い蒸留酒。
ジンイタリアで発祥、オランダで一般化したと言われる。大麦、ライ麦、じゃがいもなどを原料とした蒸留酒に、ジュニ パーベリーなどの香りづけをしてある。 最近は「クラフトジン」のシーンも盛り上がっており、個性豊かなボタニカル (ハーブ、スパイス、果皮など)を使 用することで新たな味わいが生まれている。
ラム西インド諸島が原産地。 大航海時代、 世界に広がる。原料によって、トラディショナル(糖蜜)、アグリコール(サトウキビジュース)、ハイテストモラセス(サトウキビジュース濃縮のシロップ)に分類される。また、熟成と色合いでホワイト、ダーク、ゴールドにも分類。産地の旧宗主国により、RUM (英 語)、RON(スペイン語)、RHUM(フ ランス語)などと表記も異なる。
テキーラメキシコの砂漠植物「アガベ」を原料とするアガベスピリッツの一種。メスカル、ソトル、ライシーヤ、バカノラなどテキーラ以外のアガベスピリッツ も、日本において一般的になりつつある。
アクア ヴィット原産国はデンマーク、スウェーデン、 ノルウェー、ドイツ。とうもろこし、じゃがいもなどを主原料とした蒸留酒。 キャラウェイ、フェンネル、アニスなどの香草で風味づけされる。
TUBAKI

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和食は、自然の美しさや季節の移ろいを表現します。 「食ってなに」を本多醸造所を通して四季折々さぐってみたいとおもいます。

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